歯科衛生士つぼねの歯っとするブログ

アラフォー現役歯科衛生士のつぼねです。蓄えた知識(余計なものも含む)をドドンと大放出します!

唾液ってとても大事!

つぼねです。

お題いきます。

「唾液」

 

普段考えないですよね、唾液についてなんて(笑)

しかーし、歯科業界では唾液のことを考える機会は

多いです。

なぜなら唾液は私たちのお口の中で、虫歯予防など

のたくさんの仕事を受け持ってくれているからです。

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唾液とは唾液腺3か所から分泌される体液ですが、

だいたい成人で一日1リットル程度は分泌されています。

年代によってばらつきがあり、年齢を重ねるごとに

その量は減っていきます。

 

唾液はどんな働きをしてくれているんでしょうか?

希釈・洗浄作用

口腔内細菌や食物の残渣(食べかす)などを希釈して

洗い流す。

 ②抗菌作用

さまざまな抗菌物質により、細菌の発生を抑制する。

 ③緩衝作用

酸性に偏った口腔内環境を中性に戻す。

 ④歯の保護作用

唾液中のたんぱくによりペリクルを生成し、歯を

保護する。

 ⑤歯の再石灰化作用

脱会して失われたカルシウムやリンを補い、再び

再石灰化させる。

 ⑥免疫作用

免疫グロブリンが口腔内細菌に対して、防御作用を

示す。

 ⑦消化作用

唾液中のアミラーゼという酵素がお米などの炭水化物

を消化してくれます。

 

このようにたくさんの仕事をしてくれています。

いうなれば、つぼねの仕事のサポーターです。

 唾液が少なくなると、非常に虫歯にかかりやすく

なります。

口腔内の水分量が変わるとプラークにも変化があり、

とっても粘性で歯ブラシでもなかなか取り切れない

くらいに強固に歯にこびりついてしまいます。

このプラークをとるのはつぼねも苦労します…。

 

なぜ唾液は減ってしまうの?

ドライマウスの原因)

①糖尿病や腎疾患などの全身疾患

②薬(血圧降下薬等)や治療(放射線治療)の副作用

③口呼吸

④シェーグレン症候群(膠原病 自己免疫疾患)

⑤精神的ストレス

⑥喫煙

⑦加齢による唾液分泌量の低下 

以上のようなことが考えられます。

 

 ここまでお話しすると自分の唾液について気

になってきますよね?(笑)

つぼねが患者さんお口の中ですぐに

ドライマウスかな?」と思う目安は…

 ●舌に潤いがない

●唾液が泡状になっている

●歯と歯茎の境目にプラークが付着している

●口臭が強い

 

こういう患者さんの場合はドライマウスを疑いながら

メンテナンスしています。

では、ドライマウスが疑われてしまった場合の

対処法は?

 次回に続く…