歯科衛生士つぼねの歯っとするブログ

アラフォー現役歯科衛生士のつぼねです。蓄えた知識(余計なものも含む)をドドンと大放出します!

フッ素について

つぼねです。

お題「フッ素」です。

歯医者さんに行くとよく聞く「フッ素」

虫歯予防とは切っても切れない関係です。

いったい何をしてくれるものなのか?

ご説明します。

 

フッ素の効果は大きく分けて3つあります。

 

再石灰化促進:歯から溶け出したカルシウム

やリンなどのミネラルの再沈着を促進し、

再石灰化を促します。

 

②歯質強化:フッ素を使用すると歯の表面の

エナメル質の成分ハイドロキシアパタイト

結びついてフルオロアパタイトという硬い構造

になり、歯を強化します。

 

③細菌の酸産生抑制:歯ブラシで落としきれな

かったプラーク(歯垢)中のむし歯原因菌の働きを

弱め、酸がつくられるのを抑えます。

 

簡単に言うと、

初期虫歯を治す

②歯を強くする

③虫歯菌が弱くなる

これ聞いただけで使う気になりますよね?

 

セルフケアでもオフィスケアでも取り入れ方は

色々あります。

つぼねのおすすめはフッ素入り歯磨き粉+αです。

フッ素入り歯磨き粉で磨いても結局ゆすいでしまう

ので、フッ素入り歯磨き粉だけでは効果が期待

できません。

フッ素ジェルやフッ素スプレー、フッ素洗口液

なんでもいいので併用して使用するのが効果的だ

と思います。口腔内に停滞させることが大切です。

 

歯科衛生士専門の冊子で卵の殻の半分にフッ素を

塗り込んで30分放置し、その後酸性の水に浸したら

どうなるのか?という実験が掲載されていました。

結局フッ素を塗布しほうの殻には変化がなく、

塗布していないほうは溶解してきていました。

なんだかわくわくする実験ですね。

 

そしてなにより大切なことはとにかく続けること

歯が初めて生えてきてから大体14歳くらいまでは

少なくとも使用しましょう。

乳歯や萌出したばかりの永久歯はとても弱い上に外

からの刺激、影響を受けやすいです。

逆に言うとフッ素も取り込みやすい環境と言えます。

歯を強くするのにもってこいの時期でもあるのです。

 

つぼねの歯科医院にくる患者さんでも「フッ素?

たまに使ってます」って方います。

が、正直たまに使うくらいでは効果が期待できません。

低濃度のフッ素を毎日繰り返し使用することで初めて

効果が期待できます。続けることです。

こう考えると、歯ブラシもフッ素も「継続すること

がカギですね。